地域によりこんなに違う野球とベースボール

地域

日本で最も人気のあるスポーツの一つである野球は、イギリスで行われていた球技が移民先のアメリカで変化した後に、1830年代~40年代に原型が成立したという説が有力視されています。その後、南北戦争により広まった結果、全土で人気を博すことになります。そして、1800年代の後半にルールが整備されて現在の形が完成することになります。ちなみに、メジャーリーグが成立したのは1876年で、日本にもこの頃に伝えられています。

つまり、ベースボールとして完成されたものが伝わり野球となったのですが、そのプレースタイルには明確な違いがあります。良く言われるのはベースボールが攻めることを重視するのに対して、野球は守ることに重きを置くということです。これは、日本のプロ野球からメジャーリーグにチャレンジしたプレーヤーの内で、成功を収めたのは大部分が投手ということが何よりも証明しています。

なお、ベースボールはカリブ海周辺の地域でも人気を博しており、特にキューバでは国技に近い位置づけとなっています。こちらのスタイルも日本やアメリカとは違う特徴を有しており、金属バットの利用が認められていた時代には無敵と呼ばれるほどの強さを誇っていました。

このような地域ごとのベースボールの雌雄を決する世界大会として2005年に立ち上げられたのが、WBC(World Baseball Classic)で、第1回大会は日本とキューバで決勝戦が行われて日本が優勝しています。